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日本の渋谷や原宿のような
若者のたまり場がなかったバンガロールが
ここ2年で変わってきているなと感じる。

私が良く行くカフェは
学校帰りの男女で溢れている。
ミニスカートにワンピース、ネイルにメイク。
コーディネートされたパンプスとミニバッグは
トレンドの先端だ。

彼女達は長く細い手足を露出して
時たま友達同士で写真の撮り合いをする。
自分が一番可愛く写る角度を心得て
口元をきゅっと上げてポーズをつくる。

彼女たちは食べ物を撮らない。
SNSに掲載する記事も書かない。
ただ、自分たちの写真を撮り合って
友達同士でシェアするのだ。

これは、20年前の渋谷で溢れた
プリクラ現象と似ている。

当時はスマホもなかったから
アナログ的にシールを交換した。
自分のプリクラブックに如何に可愛い子が揃っているか
それがアピールポイントだった。
「自分のコミュニティ」を自慢するのだ。

今、若者の間でFacebook離れが世界的に進んでいる。InstagramWhatsAppの人気が高い。
それは、自分独自の世界観をつくることができるからだ。


これは今に始まった事ではなく
実は若者のマインドは20年前の東京と変わらないのだ。

インドの若者が日本の若者と少し違うと感じるのは
彼らは人の鞄の中身よりも
自分を如何にというマインドを持っている事だと思う。

だからトレンドがあっても、彼女達は自分のスタイルのエッセンスとして取り入れて
完コピはしない。

そこが日本人のマインドと違う。

日本人は良いものを完コピしたがる。
だから見た目も似通ってくる。

インドの若者は「隣の娘より自分を可愛く見せたい」願望が強く
そして躊躇しないから
必然的にスタイルも変わってくる。

コンテンツの選択肢があふれだしてきて
彼女達の欲求、表現度も高まってきている。

20年前に渋谷で発生した「女子高生ブーム」の社会現象の兆しが
今、インドの若者で始まっている。